「伺う」の敬語の正しい使い方…つい使ってしまう二重敬語とは?
社会に出て、仕事を覚える以上に
まずは敬語の使い方について
考えさせられる方が多いかと思います。
お話や、やりとり、取引をする相手に
気持ちの良い言葉遣いや印象を与えるためには
どの場所に行っても敬語でのマナーはつきものです。
そのマナーがなっていない場合
いくら仕事が出来ていたとしても
社会人としての印象はがた落ちになってしまいます。
今回はそんな敬語のマナーの中でも
扱いが難しい「伺う」について
詳しく紹介していきたいかと思います。
「伺う」の敬語の使い方!二重敬語とは?
「伺う」という言葉は
「聞く」「尋ねる」「訪問する」の敬語です。
例えば訪問の意味で敬語を使う場合
「○○時にそちらにお伺いします」という使い方になります。
この「お伺いします」は一般的に良く耳にする敬語で
私たちは全く違和感なく使っているでしょう。
しかし、この「お伺いします」は
二重敬語になってしまっていることに気がつくでしょうか。
二重敬語とは一つの事柄に対して
二つの敬語を使ってしまっていることを指し
タブーな敬語とされてきています。
「伺う」という単語だけでも敬語なのに対し
その「伺う」の前に「お」という丁寧語を使っています。
「お伺いします」という言葉自体が
二重敬語になっていることになります。
しかし、だからといって
「○○時に伺います」だと何故か強い口調に
感じてしまいますよね。
そのため本当はタブーな二重敬語が
伺うに関しては許されている部分があることも事実です。
テレビでもアナウンサーの方が普通に
「お伺いします」と言っていますよね。
言葉遣いに厳しいアナウンサーの世界でも
許されている二重敬語
理解をして「お伺いします」と使うべきだと思います。
「伺う」は誰に対しての敬語なのか注意!
「その件に関しましては、母より伺っております。」
という言葉に違和感を感じた方は敬語の意味が理解できている証拠です。
「伺う」という敬語を使う際、その「伺う」が誰に宛てたものなのか
しっかり捉えて使う事に気をつけなければなりません。
この場合ですと、「伺う」が母にかかってしまっていますよね。
誤った使い方をしています。
この際は「その件に関しましてはかねがね伺っております」
という敬語がスマートで綺麗ですよね。
きちんとお相手にかかった「伺う」の使い方をしています。
このような点には十分注意をしながら
理解ある「伺う」の使い方を
マスターしていきたいですね。