「おかげさまで」の正しい敬語の使い方…ビジネス枕詞を応用しよう!

「おかげさまで、○○の件は無事に成功いたしました。」などと言うやりとりを
目や、耳にしたことはないでしょうか。

ビジネスに限らず、周りの方と円滑にやり取りをするにあたって
このように「おかげさまで」という敬語を使うシーンがあります。

敬語を知っていても、正しく使えなかったり
誤解を招いてしまうような敬語では
正しいとは言えません。

社会人として、大人のマナーとして
このような敬語を正しく使える人になりたいものです。

今回この「おかげさまで」という敬語について
詳しく調べて行きたいかと思います。

ビジネス枕詞とは?「おかげさまで」という敬語について

みなさんは枕詞というものを知っていますか?
短歌で用いられる手法で
その言葉の調子を整える言葉です。

そのようなことから、ビジネスの世界にも
ビジネス枕詞というのが存在しています。

ビジネス枕詞とは口調をなめらかにする言葉の事をいい
今やビジネスのマナーとしても講習会があるほどです。

この「おかげさまで」という言葉も
このビジネス枕詞の仲間です。

「おかげさまで」という意味には
上司や同僚の支えがあって、そのおかげで無事に仕事がうまく行った
という気持ちを込めるため
「おかげさまで、○○の件は無事に成功いたしました。」という敬語になります。

たとえ一人で行った仕事だとしても
このビジネス枕詞をつかうことで
協調性があり、仕事に対する姿勢の良い人という印象を受けます。

好感が持てやすく、何かあった際は協力したいなと
周囲の方も感じやすい一言ですよね。

「おかげさまで」を正しく使うには?

また、この「おかげさまで」という言葉を知っていても
正しく敬語の中で使えなければ意味がありません。

「おかげさまで、課長に降格しました。」という表現
違和感のある敬語ではないでしょうか。
おかげさまでの使い方は間違いではありません。
その後ろの「降格しました」が間違いなのです。

この場合「おかげさまで、降格できました。」と表現するのが
謙虚で、かつ正しい敬語になります。

また、「おかげさまで」と同じような意味合いで
「お力添え」という表現もあります。

「○○様のお力添えがなければ、無事に○○の件成功できませんでした。ありがとうございました。」
このように表現する敬語も存在します。
少し柔らかい印象を受けますのでお世話になった方には
このような言い回しをするのも良いでしょう。

正しい敬語と、正しいビジネス枕詞で
気持ちの良いビジネスライフをおくりたいものですね。

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